多神教・一神教・2神教
- 人間は最初自然界の動植物を「神」として崇めることからスタートしたが、そのうち人間がコントロールすることのできない普遍的な力を神とみあすようになってきた(太陽など)
- そのうち自分だけの願望をかなえる一神教ができた(ユダヤ教)がそれが人類全てを救う神と宣言し、キリスト教となった
- 三位一体とは、父なる神=イエス=精霊
- 厳しい律はえこひいきしてもらうために、欲求を我慢してみせる必要があったから
- 神のメッセージを受け止め、愛を注いでもらい、神に守られているという確信の中で生きれる。それは最上の心の安定につながる。この救済力が幸せにつながる
- その次が2神教。神と悪魔。ゾロアスター教。常に戦いを繰り広げている。悪がいることを説明しやすい。しかし1神教よりわかりにくいので広まらなかった。ただし、1神教も一部悪魔の概念を取り込んでいる
仏教
- 仏教は苦しまずに生きるための自己鍛錬法。法則の集まり。欲望をかなえるためのものではない
- 仏教では幸せという言葉ではなく、平穏・安寧という言葉を使う。なぜなら苦しみが消滅した状態がゴールだから
- 四法印(一切皆苦→諸行無常→諸法無我→涅槃寂静)
- この世界は神というより「縁起の法則」からできている。全ては関係性からできている。直接的原因(因)に間接的原因(縁)が加わり、結果(果)となっている
- 全ての事柄は縁起の法則(関係性)の中で一瞬だけかたちとして表れているにすぎず、永遠に続く実体というものはない(一瞬表れる状態があるのみ)
- 私は周りのものとの関係性から成り立っており、また私を構成する原子が関係することが私になっているともいえる。個の総体としての私、環境との関係としての私
- 縁起の法則と宇宙波動関数って似てる?全てが関連しあっている。どこか1つ変われば全体が変わる
- 人間の生きる苦しみ(一切皆苦)の原因は欲望(煩悩)であり、縁起の法則を理解し、それが空であると分かり実践すれば、欲望は消滅し、心の安寧が得られるはず(二度と生まれ変わらない世界涅槃に到達する。煩悩がなくなり、生きる苦しみがなくなり、その因果がきれるので)
- 嫌なことがあったら、物事をただあるがままに理解すれば苦しみはなくなる
- 瞑想では何を経験したいかではなく、私は何を経験しているかに注意を集中する
- キリスト教・イスラム教は、欲求がかなうことが幸せ。究極の欲求が魂の救済・神との共生。仏教は、欲求を消すことが幸せにつながると考える
- 修行の中で自分の価値観を変えていくのが仏教。社会を変えるのではない。時間がかかるので死を目前にした人には救いになりにくい
- マザーテレサが神を信じていなかった
- 科学をベースとして、神を虚構とすることで、死にゆく人を支える土台としての宗教が消えてしまった
- 森田療法のあるがままは仏教をベースにしている
宗教
- 宗教には、客観的宗教と主観的宗教がある。自分が本当に苦しんだときに救ってくれるのが主観的宗教
- 客観的宗教とは、超人間的な秩序の信奉に基づく人間の規範や価値観の体系。この意味ではイデオロギーも宗教。人権も宗教
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